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星野崇宏

星野崇宏教授の個人HP(http://www001.upp.so-net.ne.jp/bayesian/

2004年3月東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。博士(経済学)。情報・システム研究機構統計数理研究所、東京大学教養学部、名古屋大学大学院経済学研究科などをへて、慶應義塾大学経済学部教授。シカゴ大学客員研究員、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。行動経済学会理事。主な業績として”Semiparametric Bayesian Estimation for Marginal Parametric Potential Outcome Modeling: Application to Causal Inference”, Journal of the American Statistical Association, 2013, 108, 1189-1204.『調査観察データの統計科学:因果推論・選択バイアス・データ融合』岩波書店, 2009,など。
理化学研究所AIPセンター 経済経営情報融合分析チームリーダーを兼任
http://www.riken.jp

【研究者・一般の方へ】

研究内容は多岐にわたっておりますが、統計学と心理学をバックグラウンドに、これまで統計学・計量経済学・心理学の基礎研究、およびマーケティング・行動経済学・脳科学・医学・公衆衛生など様々な分野への応用研究を行ってきました。
これまでは基礎研究としては一般的な統計的因果推論の研究を中心に行ってまいりましたが、今後は特に経済社会現象に焦点を絞り、よりメカニズムを考慮した解析手法や評価手法の開発に取り組みたいと考えております。経済社会現象に関わるデータを説明するにあたって、現状の統計モデルは社会の構成要素たる非合理な人間の傾向を考慮しておらず、結果としてあまり予測力や説明力が高いものになっておりません。私は行動経済学や心理学の知見を導入し、また意思決定に関わるプレーヤー間の読み合いなど産業組織論的な要素も考慮した、新しい計量経済学のモデルの開発を目指して研究しております。
また、その成果をマーケティングや経営学、労働経済学や教育経済学など様々な分野に応用していきたいと考えております。

【ゼミを希望する学生へ】

指導教員はこれまで統計学・計量経済学・心理学の基礎研究と、マーケティング・行動経済学・脳科学・公衆衛生など様々な分野への応用研究を行ってきました。以前在職していた名古屋大学経済学部ではマーケティングのゼミを担当しており、顧問先や共同研究先の企業から提供頂いた購買履歴データ、市場調査データやSNSデータを利用したり、学生を対象とする調査や経営者・担当者へのインタビュー、あるいはケーススタディなど様々な情報源を用いた実証的なマーケティング施策・戦略の立案や需要予測、効果測定などについての卒業研究を指導しました。この度着任するにあたって、本経済学部の学生の皆さんの関心と将来のキャリアパス形成に最大限配慮し意義ある研究会を立ち上げたいと考えております。下記に記載したような分野に関心のある学生は指導可能です。
(基礎的な分野)
・統計学と計量経済学
・いわゆるビッグデータ解析(統計学と機械学習の中間領域)
・行動経済学と心理学(ヒトの非合理性と行動の傾向の理解)
(応用的な分野)
・マーケティング、対象としては金融、消費財メーカー、小売業、Webサービス、政府公共機関、NPOなど
・行動経済学の応用、特に企業・組織の経済学への応用
・人的資源管理や組織行動など経営学
・流行や同調など社会現象の経済学的理解
・教育や医療などの応用計量経済学

上記はバラエティに富んでいますが、データ、統計学、数理モデルなど実証的なアプローチを用いた経済・経営、社会、人間行動についてであれば対象は限定しません。
研究会ではまず基礎固めとして各人の関心に従ってグループ単位で統計学と計量経済学、マーケティングや経営のための経済学、行動経済学や心理学などの基礎的な文献について輪読や発表、討議をします。座学だけではなく、学外の何らかのプロジェクトに参加することで学ぶオン・ザ・ジョブトレーニングが非常に有効だと考えており、各自の関心分野のプロジェクトに割り当てたいと考えます。学部演習では計量経済学や計量的なマーケティングの講義と実習を行いますので、それらに参加することを推奨します。